【第70回 ハスカップって、何?】
「ハスカップって、何?」
同じ数字のマスには同じ文字を入れて、数字に当てはまる文字を推理してください。
ヒントは、1〜5に対応する「ハスカツプ(ハスカップ)」です。
ナンバークロスの時間 第70回 ハスカップって、何? |
解答は「ホツカイドウ(ほっかいどう・北海道)」です。
農林水産省の統計(2018年)によると、都道府県別のハスカップの生産量1位は北海道(ほぼ100%)で、主要産地は厚真町、美唄市、千歳市です。
ハスカップはアイヌ語で、「枝に沢山なる物(ハシカップ)」から。和名はクロミノウグイスカグラといい、スイカズラ科の落葉低木で、高さ0.5〜2メートル。
本州中部以北、北海道、朝鮮半島からシベリア東部にかけて分布し、亜高山帯、湿原、砂丘などに自生します。
果実は6〜7月に熟し、ブルーベリーに似た青紫色で甘酸っぱく、食べられます。
北海道では南部の勇払(ゆうふつ)原野や東部の根釧(こんせん)台地に自生し、古くからアイヌが利用していました。
ビタミンC、アントシアニン、カルシウム、鉄分などを豊富に含み、「不老長寿」の実として珍重されていました。
1970年代以降は開発の波を受けて、自生の個体は減少し、栽培品種が開発され、北海道の他に、長野県でも栽培している所があります。
果実は皮が薄く、日持ちしないため、ジャム、ワイン、菓子などに加工されたり、急速冷凍したものが流通しています。
テレビで見たところによると、生産者はハスカップの手作りジャムをサンドイッチにはさんだり、採れたてのハスカップを塩漬けにして、梅干しのように、おにぎりの具にしたりして、とても美味しそうでした。
生産者ならではの、ぜいたくな食べ方を楽しまれているなあと思いました。
北海道や長野県では、「ハスカップ狩り」ができる所があり、採れたての果実が食べられ、また、収獲したもので、「ジャムと塩漬けづくり」を体験できる農園もあるようです。
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参考元:広辞苑・日本大百科全書(ニッポニカ)・知恵蔵mini